歯の切削器具の使いまわし報道について思う事
歯の切削器具の使いまわし報道について思う事
新聞などにこの様な記事が立て続けに載りました。
その影響か小型オートクレーブ(滅菌機)が売れに売れているようです。
報道前後で当院の器具などの滅菌に関して変わったことは特にありません。
器具の傷みが早いからとかコストがかかり過ぎるからなど色々な理由を言う先生もいらっしゃるようですがダメなものはダメですから昔から滅菌消毒に関して機械やその運用のアップデートを続け、現在に至ります。(当HPの設備の欄に記載しています)
自分の子供を治療する環境(申し上げるまでもなく、そうならないように予防が第一ですが)と患者さんを治療する環境との間に差は全くありません。
記事にキチンと器具の滅菌をしている歯科医院かどうかの見分け方という内容があり、その一つに厚生省の歯科外来環境体制加算という施設基準認可を受けているかというものがありました。
当院はその認可を受けており規則上、待合室にその故を標榜しています。
しかし全ての認可施設が認可時の基準を保っているかは更新制ではないのでわかりません。
滅菌消毒に関して最も重要なのは機械ももちろんですがその運用です。
どんなに高価なドイツ製の滅菌機を使用してもゴム手袋をした手でカルテを書いたり、入れ歯を削ったカスが髪の毛についたまま次の患者さんを診たりすれば全く無意味です。
患者さんが通っている歯科医院の滅菌消毒のレベルを知る事は難しいと思います。
よく観察されて疑問に思われたことは聞かれたら良いと思います。
運用についてトレーニングされていれば普通に回答がある事と思います。