子どもの歯ブラシの突き刺し
歯みがき中に歯ブラシをくわえたまま転倒するなどして口腔内に歯ブラシを突き刺す事故例が多数報告されています。にもかかわらず、その危険性が保護者に伝わっておらず、実際にはひとりみがきをさせているご家庭が多いのが現状です。乳幼児が歯みがきをする際には必ず保護者がそばに付き添い、注意を払うことが必要です。
0~3歳児を持つ保護者計1200人を対象に行った
アンケート調査では、約1/4の回答者が子供が歯みがき中に歯ブラシでケガをした、またはケガをしそうになった経験があると答え、約80%の保護者は歯ブラシによる事故の危険性を感じていました。しかし、転倒するなどして口腔内に歯ブラシが突き刺さる事故が現実に多発することを知っているのは約3割だけでした。
歯ブラシは先端が尖っているわけではありませんが、細長いために力が加わると意外に深く刺さります。上方向に刺されば脳を、垂直~下方向であれば咽頭の深部組織を、左右方向であれば頸動脈・静脈を損傷し大量出血につながる可能性があります。
事故を起こさないためにも・・・・
- ①歯ブラシを口に入れたり手に持ったまま歩き回らせない
- ②人や物にぶつかってケガをすることもあるので、周囲の状況にも気を付ける
- ③椅子や踏み台などから転落してケガをすることもあるので、不安定な場所では歯みがきをしない
この3項目を親御さんだけでなく祖父母を含め家族全員で
注意をしましょう。(このような事故は乳幼児に限ったこと
でなく、高齢者にも、同様の注意が必要です。)